よほど特殊な釣りで無い限り、PEラインにはリーダー(先糸)を結ぶ必要があります。メインラインであるPEに対しての、リーダーの選び方をご紹介します。
なぜリーダー(先糸)を結ぶ必要があるのか?
PEラインはナイロンやフロロと同じ結び方(クリンチノット、ユニノットなど)をすると結束部分の強度が著しく落ち、簡単に切れてしまうからです。
これを防ぐために摩擦系ノットと呼ばれる結び方でリーダーを結ぶ必要があります。
摩擦系ノットについてはPEラインの結び方でご紹介していますのでご参照いただければ幸いです。
また、リーダー(先糸)はショックリーダーとも呼ばれます。PEラインは伸びが非常に少なく、この特性が抜群の感度を生むわけですか、デメリットとして魚をバラしやすいという欠点があります。リーダーを結べば多少はショックを吸収する効果もありますし、少なくとも合わせ切れは防げます。
ただし、本当の目的は確実な結束をすることと、PEラインを根ズレから守ることです。
「PEラインは強い」は間違い。
PEラインは同じ太さならナイロン、フロロにくらべ非常に強度の高いラインです。例えばナイロンの1号とPEの1号を比べてみると…
ナイロン1号:(ポンド:lb)4ポンド、(強度)1.4kg
PE1号 :(ポンド:lb)12~18ポンド、(強度)5.4kg~8.1kg
となります。PEのポンド、強度に幅があるのは製品によって強さにかなりの差があるからです。
ルアーのシーバスではナイロンなら3号のメインラインが一般的ですので、乱暴な言い方ですと、メインラインを3分の1の細さにできるということになります。その分、飛距離が出るということですね。
これがルアーフィッシングでPEラインを使う最大のメリットだと思います。
PEライン=強い
はあくまでも『同じ太さなら』という前置きの上でのみ成り立ちます。同じ12ポンドならPEもナイロンも強さは同じです。
リーダーの太さはどう選ぶ?
これは狙う魚によります。
昔はルアーのシーバスなら、リーダーの太さの目安はメインラインの号数×4倍と言われていました。メインラインが12ポンド(1号)ならリーダーは16ポンド(4号)という具合です。
メインラインよりリーダーをやや強めにする組み合わせですね。
しかし、この組み合わせでは困る場合があります。それは
根掛かりと隣り合わせ
の釣りです。
今はPEラインを使った釣りも色々あります。アジングやメバリング、エギングなどは今ではルアーシーバスより人口は多いのではないでしょうか。
エギングはキャストしてから底を取り、そこからシャクリ上げて…という動作が基本です。故に、根掛かりは避けて通れない釣りとなります。
ガッツリ根掛った場合はラインを切るしか方法は無いわけですが、メインラインよりリーダーが強めの組み合わせですとリーダーの結束部分で切れることがほとんどです。
こうなるとノットを組直すことになり、時間と労力のロスとなります。リーダーにあまり強度が要求されない釣りなら、メインラインとリーダーを同等の強さとするか、あえてリーダーのほうを弱くする、という方法もありです。
こうしておけばルアーの結束部分で切れる確率が高まるので、うまくいけばノットを保護したままリーダーは回収できます。
ただし、根掛かりの後なのでリーダーの傷をチェックすることは忘れずに!傷があればカットするか、潔くリーダーを交換しましょう。
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PEライン+リーダーの組み合わせ例
私が使用しているPE+リーダーの組み合わせは以下の通りです。
【ルアーシーバス】
メインライン:PE1号(18ポンド)
リーダー:フロロカーボン4号-5号
シーバスの場合は根ズレ、歯ズレ(シーバスの口はザラザラなので)がありますので最低でも4号は必要です。
メインラインがPE0.6など、細い場合はリーダーも細くすることになります。バランスから言うと3号になりますね。3号ではリーダーを切られる可能性がかなり高くなりますので、この場合はリーダーの先にさらに4-5号のリーダーを50cm繋ぎます。ルアーを丸呑みされた時の対策です。
【ショアジギング】
メインライン:PE1.5号(22ポンド)
リーダー:フロロカーボン5号-6号
ショアジギングの場合は5号が多いですね。バランスから言うと6号ですが、ここは魚次第で5号で十分な相手なら細いほうを使用します。細いほうがノットも小さくて済み、ガイドの抜けがいいからです。
【チョイ投げのキス】
メインライン:PE0.6号(12ポンド)
リーダー:フロロカーボン2号
チョイ投げはサルカンやテンビンが結べれば問題ないので2号を使っています。相手がキスなどの小さい魚なので直結でも大丈夫だとは思いますが、軽い根掛かりでも切れてしまうでしょうからリーダーは使用しています。
これはフロロ一択でいいと思います。ナイロンを使う理由は見当たらないのですが、私が知らないだけかな?
ショックリーダー専用の製品も売られていますが、大抵は長さが短く割高な気がしますので、私は50m巻きのフロロカーボンハリスを使っています。使用においては全く問題ありません。
PEラインはリーダーを結ぶ必要があったり、慣れるまではライントラブルが多かったりと面倒なラインですが、それを補って有り余るメリットもあります。
ラインの細さがもたらす飛距離、伸びの無さが圧倒的な感度とキビキビとしたアクションをルアーに伝えてくれます。
しっかりとリーダーを結び、次の魚に備えてください。
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