スノーボードのソールクリーニング② (汚れが酷い場合、ワックスリムーバー使用)

ワクシング作業メニュー

ソールの汚れが酷い場合、専用のワックス除去剤(ワックスリムーバー)でクリーニングを行います。今まで何もメンテナンスを行わずに数年使用したボードであれば、ホットクリーニングでは汚れを除去するのに何度もクリーニングを繰り返す必要があります。

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汚れが酷いソールの場合

この場合は潔く、最初からワックスリムーバー(以下リムーバーと呼びます)を使用しましょう。

リムーバーを使うとソール中のワックスは完全に抜けてしまいます。ソールが白っぽくカサカサになって心配になりますが、これが正常ですので問題ありません。

しかし、注意しいていただきたことがあります。まずリムーバーは「有機溶剤」です。灯油のような臭いがしますので、石油系の溶剤ですね。

ソールの素材であるポリエチレンは溶剤には強いと言われていますが、乱用は避けましょう。いくら溶剤には強いとはいえ、害はあれどプラスにはならないと思うからです。私はシーズン前のベースを作る時に、ソールをリセットするために1回使うぐらいにしています。

作業手順

1.ソールをスクレイピングし、ソールに残っているワックスなどを除去します。
(スクレイピングの手順は[スクレイピング]をご覧ください。)

2・ソールにリムーバーを吹き付けます。思い切って多めに吹き付けてください。この時、ボードからリムーバーが垂れることがありますので、新聞紙などを下に敷いておくことをお勧めします。

動画:【ソールのクリーニング②:ワックスリムーバーの吹き付け】

3.5分~10分ぐらい放置し、液が乾く前にキッチンペーパーなどで拭き取ります。本来は糸くず、繊維の出ない物で拭き取るのが理想ですが、ワクシングペーパーでは全く拭き取れないので私はキッチンペーパーを使用しています。汚れ具合を確認し、汚れが酷い場合はもう一度同じ手順でクリーニングしてください。

動画:【ソールのクリーニング②:ワックスリムーバーの拭き取り】

さて、リムーバーが乾くとソールは下写真のようになります。右側がクリーニング済み、左はそのままの状態です。

クリーニング比較
【ノーズ側】
クリーニングノーズ拡大

かなり白っぽくなり、カサカサで悲惨な?状態になります。始めてリムーバーを使った時は「やっちゃったかな、コレ…。」と思いました。

しかし、次の工程[ソールのケバ取り]を行い、ベースワクシングを重ねることでツヤツヤのソールになります。

注意事項

次の工程に移る前に、ソールを完全に乾かしましょう。まだソールが乾いていないのに、絶対にアイロンでワックスをかけたりしてはいけません。

化学反応は温度が上がると加速する性質があります。大事なボードのソールを無駄に傷めてしまう可能性があるので、リムーバーを拭き取った後は完全に乾いていることを確認してから次の工程に進んでください。

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・本ページの作業で使用しているSWIXのワックスリムーバーです。正直、このリムーバーしか使用したことが無いので他製品との比較はできませんが、ソールのワックスはしっかりと除去できます。

最近は「ワックスクリーナー」という、ソール表面の汚れを除去する製品もあるようですが、ここではソールを完全にリセットすることが目的ですのでリムーバーを使用しましょう。

 

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ソールのケバ取り 
ソールのケバ取り

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