スノーボードのクリーニングワックス、果たして本当に効果があるのか8年間リムーバーをかけていないボードで検証してみました。
クリーニングワックスとは?
上画像のような真っ白のワックスです。私の施工方法は通常より多めにワックスを使いホットワクシングをして温かいうちにスクレ―ピングしブラシをかけて仕上げます。詳しい施工補法はスノーボードのソールクリーニング①[汚れが軽度、または滑走後]にご紹介しています。
ボードが汚れているとこのようにワクシングペーパーに汚れが不着してきます。
私はゲレンデから帰ってきたら必ずクリーニングワックスをかけるようにしています。理由は汚れが溜まると滑走性が落ちてしまうのと、できるだけワックスリムーバーは使いたく無いからです。今までこの方法でメンテナンスしてきましたが、本当に汚れが蓄積などしていないのか?と思い始めました。そこで8年間リムーバーを使っていないボードで検証してみます。
ワックスリムーバーを使用し検証開始
検証用のボードはコレ。我が愛機 FC-160です。もう8年も経つのか…という感じすね。私は年間滑走日数が少ないのでまだまだ頑張ってもらいます。
使うワックスリムーバーはコチラ。ガリウムのクリーナー300 SW2103です。滑走面を傷めずワックスと汚れだけを取り除くという謳い文句のリムーバーです。
そのままでは使いにくいのでスプレーボトルに入れて全体に噴霧していきます。クリーナー300はリムーバーにしてはあまり匂いはキツくなく、石油系でも溶剤系でもない独特な匂いでした。
噴霧が完了したらしばらく時間を置いて汚れが浮くのを待ちます。30秒~1分ほどでいいようですが私は2分待ってみました。
キッチンペーパーでリムーバーを拭き取ってみると、全く汚れは不着していませんでした。ホッとしたような残念なような…。なんにせよ今までやってきたことは間違いではなかったことが確認できてよかったです。
ソールの毛羽取り
リムーバーを拭き取りソールが乾くとこのように白っぽく、カサカサな感じになります。これはソールに発生した毛羽立ちですのでスクレ―ピングとブラッシングで取り除いていきます。
ケバ取りの考え方
昔の毛羽取りは必ずノーズからテールへが定説でした。スクレ―ピング、ブラッシング共にノーズからテールへ動かし毛羽をテール方向へ「なびかせて」抵抗を減らすという考え方です。私が自分でメンテナンスを始めた20年ほど前の話です。
しかし最近の考え方では上図のように「テールからノーズへ」動かすほうが毛羽が取れるのではないか?という考え方もあるようです。確かに、髭剃りでは顔の上から下方向より逆のほうがよく剃れます。この考え方は私も一理あると思います。
なのでスクレ―ピングはノーズからテール、テールからノーズ両方向かけてみました。
ブロンズブラシを使ったブラッシングも両方向。ブラシをかけると結構な粉が出ます。
最後にファイバーテックスで仕上げます。これはノーズからテール方向のみとしました。
最後に
今回、クリーニングワックスの効果について検証してみました。結果としては汚れは蓄積されていなかったが毛羽はかなり立っていたのではないか?ということです。常にワックスが入っている状態だと毛羽はあまり目立ちませんが、リムーバー後のブラシで出た粉の量を見るとそう思わざるを得ません。今までは「リムーバー=悪」という考えでしたが、年に1回はリムーバーで板をリセットし毛羽取りを行おうかと思います。さあ、板をリセットしたのでまたベース作りから始めなければなりません。来季まで時間は十分にあるのでじっくりやろうかと思います。
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