釣りの幅を広げてくれるPEライン。うまく使えば長持ちするこのラインもいつかは交換しなくてはいけません。
交換までの流れについてのご紹介です。
PEラインにも寿命がある
マメにメンテナンスしていればかなり長く使えるPEラインですが限界はあります。PEラインが劣化する原因としては、
PEラインはポリエチレンの細い糸を何本も編み込んで作られています。このワイヤーロープのような構造が抜群の強度を生むわけですが、海水で使用した場合この糸同士の隙間に塩の結晶が入り込みます。この結晶が糸を傷つけ、劣化を進めると言われています。
これをできるだけ防ぐには使用後の塩抜きが大事です。我流ですがPEラインのメンテナンスという記事に塩抜きの方法を書いていますのでご覧いただければ幸いです。
私はショアジギングをしていますので、40g程度のルアーをよくキャストします。ジグとしては軽い部類かも知れませんが、フルキャストした時の速度はかなりのもので、いくら滑りがよいPEラインとsicガイドとはいえ摩擦はかなりのものと想像できます。
特に初速が速い先端付近はより傷みやすい、と言えるでしょう。
PEラインは根ズレにはとても弱いラインなので、「根ズレした」と思ったらラインチェック、傷があれば即カットしましょう。
次に「ガイドへの絡み」です。これは私が下手なだけかもしれませんが、時々起こってしまうトラブルです。
キャストした瞬間にPEラインがガイドの足に絡み、しかしルアーはまだ飛んでいるので絡んだままラインが引っ張られます。
これはPEラインにとっては悪夢?のような摩擦抵抗のはずです。実はこれが一番PEラインを劣化させているのでは?なんて思っています。一番避けたいトラブルですね。
PEラインのチェック
では、PEラインはいつ交換したらいいのでしょうか。まず最初にPEラインの先端(リーダーの結束部分)から5~10mぐらいを目視でチェックしてみてください。PEラインが毛羽立っているようならカットします。
チェックはラインが乾いている時に行いましょう。キャストした直後などは毛羽立ちが分かり辛いです。
通常は傷んでいるのは先端付近だけだと思います。もし10m以上でも毛羽立っているようならそのラインは相当傷んでいると言えます。こうなるとカットでは追いつかないのでラインの裏巻きを行います。
裏巻きとは?
通常はリールのスプールに100m~150mほどラインを巻いますよね。傷んでいるのは先端からなので、傷んでいないスプールの下側の糸と入れ替える作業です。ラインの向きを変えるとも言えますね。
最初に、リールから空きスプールにラインを巻き取ります。この状態では傷んだ先端のラインが空きスプールの下側にあります。このまま巻き戻しても元通りになるだけなのでもう一手間必要です。
ラインの方向を変える必要があるのでもう一つ空きスプールを用意し、そちらへ巻き取ります。これで傷んだ先端のラインは空きスプールの上側になります。
最後に、リールへ巻き戻せば傷んでいないラインが上側となります。これで新品同様の部分を釣りで使えます。
リール、空きスプールへの巻き取りは平行に
ライン本体への糸ヨレを防ぐため、巻き取りは必ず平行に巻き取ってください。これはPEラインに限らず、スピニングリールを使う上での鉄則です。ラインに糸ヨレが入ってしまうとトラブルの原因となります。
平行巻き取りの方法もPEラインのメンテナンスという記事にご紹介していますので、ご覧いただければ幸いです。
空きスプールへの巻き取りは第一精工の高速リサイクラーやドライバードリルを使っています。リールへ巻き取る際は同じく第一精工のラインマーキーを使用しています。
これで平行に巻き取ることが可能です。
PEラインが完全に劣化したらどうなるか?
私がPEラインを使い始めた頃、ラインのメンテナンス方法など全く無知でしたので使いっぱなしで使用していました。「ラインが毛羽立ってるな」とは思っていまいたが、ある日異変に気付きます。
それは、リーダーを結ぶ際の締め込で切れてしまうという現象です。なんと言ったらいいのでしょうか、ラインが「サクサク」という表現が一番しっくりきます。とにかく、すぐに切れてしまうんです。即全体を交換したのは言うまでもありません。
最後に
裏巻きしたラインも劣化したら全体を交換となります。
ラインの種類によってはかなり高価なPEラインですが、傷んでいたら躊躇せずカット、交換しましょう。肝心の魚をラインブレイクで逃してしまっては意味がないですからね。
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