アイロンでワックス温め、ソールに塗った後は冷えて固まります。ソールに吸収された部分以外は抵抗となりますのでワックスを削り取る必要があります。
そこで必要なのが「スクレイパー」です。プラスチックや金属製、長さ、厚さなど色々あります。
スクレーパーの種類
プラスチックスクレイパー
プラスチック製で、ほとんどがアクリル樹脂でできています。アクリル樹脂はソールの材質よりも固いので、あまり力を入れすぎるとソールも削ってしまうので注意が必要です。
厚さも色々ありますが、厚い物は使いにくいので避けましょう。写真の透明の物は厚さが約3mm、緑は約3.5mmです。たかが0.5mmですが、ワックスを削る際にバインディング付近などは凹んでいることが多く、そういう場合はスクレイパーを「たわませて」使用します。薄いほうが使いやすい(曲げやすい)ということですね。
メタルスクレイパー
読んで字のごとく、金属製のスクレイパーです。通常使うことはあまりありませんので購入する必要はないでしょう。本来の使用目的は、ソールの傷を修理する「リペア材」を削ったり、やむをえずソールを削る必要がある場合などに使用します。金属製なので、めちゃくちゃ削れます。こんなのでワックスを削ってはいけませんよ!
長いスクレイパーは必要か?
はっきり言います。いらないです。
ええ、私は買ってしまいました。スノーボードはスキーに比べ、ソールの面積が広いですよね。「長い方が一気に効率よく削れる…」甘い考えでした。
冷えて固まったワックスは結構硬いです。広い面積に均一に力が伝わるわけもなく、長くても削れる面積は短い物とさほど変わりません。短い物は13cm、長い物は30cm、厚さも5mmあります。
今では、道具箱に入ったままで、まさに「無用の長物」です。昔の人はうまいこと言いますねぇ…。
皆様は無駄な買い物をしないようお気を付けください。
アマゾン広告
HOLMENKOL(ホルメンコール) プラスチックスクレイパー 3mm 20630 新品価格 |
ホルメンコール製のスクレイパーです。この製品は全周囲に尖った部分が無いのでお勧めです。製品によっては角が立っている物があり、うっかりソールを傷つけてしまうことがあります。大事なボードのソールを傷つけないよう、ご注意ください。