2024年シーズン中ですが、新バインディングを買ってしまった。購入したのは「SP UNITED sLAB ONE」。重さやセッティング等、インプレしてみたいと思います。
SP UNITED sLAB ONEの購入経緯
現在、私が使用しているバインディングはFLUXのXFです。非常にいいバインディングで不満は無いのですが、購入から今年で8年!となり耐久性にやや不安が出てきました。次は何を買うか悩んでいましたが、SP UNITEDの評判のよさ、メカメカしさに惚れてしまい購入を決意しました。
そして商品到着。買ったのはLサイズです。私が現在使用しているブーツはバートン ion 27.5㎝なので本来はMサイズですが、sLAB ONEの場合MとLは部品が共通で調整次第でMサイズにできることは確認済です。Lサイズのほうが売れ残るのかMよりかなり安く買うことができました。
重量測定
重さは951g。ディスク込み、取り付け用のネジとワッシャーは含みません。私が現在使用しているFLUXのXFは886g、その差65gとなります。アルミベース+アルミディスク、その他リアエントリーの部品があることを考えると軽量と言えるのではないでしょうか。
まずはバインディング単体でのセンタリング
とりあえずLサイズのままブーツを入れてみました。見事なぐらい踵側に寄っています。これではダメなのでハイバックとワイヤーの取り付け位置を変更しMサイズに変更します。
ハイバック、ワイヤーの取り付け位置をどちらも最前に変更しました。(トゥーストラップの位置はそのままです。)これが純正のMサイズ位置かどうかは不明ですが…。ワイヤーの取り付け側はネジを外して位置を変更するだけなので特に問題ないのですが、ハイバック側はナットとストラップ側のパーツの位置を合わせる必要があるので注意が必要です。
ブーツを入れてみて確認。つま先、踵の突き出しがほぼ均等になりましたのでこれでバインディングとブーツのセンタリングはOKとします。
ボードへの取り付け
バインディングに付属のネジはM6×13㎜の丸皿ネジが付属しています。(画像はノギスの位置がズレてしまっていますが…。)
ディスクにバインディング付属のワッシャ、ネジを組んだ状態で裏面からのネジ突き出しが約5㎜となります。私のメインボードのネジ穴深さが6㎜なのでネジはこのままで使えそうです。
とりあえず仮組みでしました。このディスクは取り付け穴が完全な長穴となっています。微調整は可能ですがFLUX XFのように穴位置で合わせることができないので付け外しの際に元の位置へ戻すのはやや面倒そうです。
ストラップの調整
最後にストラップの調整です。ラチェットの反対側がバックルになっているのでストラップがブーツの中央に来るように調整します。
トゥストラップは付け根を中心に回転するようになっています。目いっぱい上に持ち上げて丁度いいぐらいです。
ハイバックローテーション
残念ながらリアエントリーの構造上、ハイバックローテーションについてはあまり動かすことができません。(片側5mmぐらい?)とりあえず寄せることができる範囲でローテーションを入れてみました。以上でとりあえずセッティングは終了となります。後は滑走して微調整ですね。
装着は速いのか?
履いてみた感想ですが、ストラップバインディングよりはやや速い、という感じです。動作としては私の場合、
1.リアからバインディングにブーツを入れる。(ここはSP独自のFASTECHシステムによりアンクルストラップが開くのでかなり入れやすいです。
2.トゥストラップにつま先が密着するようにブーツを「グリグリ」と左右に振りながら押し込む。
3.ハイバックを上げロックをかける。
4.アンクルストラップのバックルを下げてロックする。
こんな感じです。専用バインとブーツのステップインシステムのようにワンタッチという訳にはいきません。特に手順2.でしっかりブーツを前に押し込まないとハイバックが上がらないので要注意です。私は装着の速さはそれほど求めていないので十分かなと思っています。
最後に
ワイヤーとハイバックの位置替えがありましたのでもっと面倒かと思いましたが以外に簡単でした。まだこのバインディングで滑ってはいないので実走のインプレができませんが、家で履いてみた感じではボードを捩じる、テールやノーズを持ち上げる動作をしてみると力の伝わり方がよく、反応はかなりよさそうです。私がこの反応についていけるか不安ですが楽しみでもあります。
追記:滑走後のレビュー
ようやく滑りに行くことができたので簡単にレビューなどを少し。覚悟はしていましたがやはりFLUXのXFに比べるとビンディングが固く、特にアンクルストラップが固い!XFと同じ感覚で締めると足首が全然曲がらない(笑)のであまりきつく締めないようにしました。切り返しの反応はアルミベース+アルミディスクなのでかなり速く、慣れるまで違和感たっぷりです。また、ベースプレートの固さのせいか全体的な「粘り」が無くなった感じがしました。
1時間ほど滑るとかなり慣れてきていい感じに滑れるようになりましたが、ここでいつもより疲れていることに気付きました。このビンディングはベースプレートがアルミでかなり薄く、雪面の状況が足裏に敏感に伝わります。当日はバーンが固めだったのもありますが小さな凸凹も常に足裏に伝わってくる。これは好みが分かれるところですが、反応の良さも相まっていつも気を抜けず私はかなり気疲れする感じです。これはプレートを入れたほうがいいかなと思いました。
ということで2回目の滑走時にはプレートを入れてみました。最近流行りのドラグダケやOJKプレートではなく手持ちのバートン エレベーターです。かなりの骨董品ですがこれがなかなか調子がいい!過敏な反応(私にとってはですが)、足裏に伝わる感覚も程よく抑えられ、かなりいい感じでした。しばらくはこのプレートを入れて滑ってみるつもりです。
脱着について
装着はストラップビンディングよりはかなり速いです。家と現場ではかなり感覚が違い、結構屈まないと装着は難しいですね。特に取り外す際、このビンディングはハイバックをほぼ水平付近まで下げないとFASTECHシステムのロックが外れません。外すことだけで言うとストラップビンディングのほうがやり易いし速いです。まだ慣れていないのでリフト乗り場で時々トゥストラップを外そうとしてしまいます…。
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