まだ間に合う!自分でできるスノーボードチューンナップ

エッジの調整・メンテナンス

そろそろ本格的なシーズンインとなります。今週末に出撃!という方も多いのではないでしょうか。

ボード、ギアの準備は万全ですか?本格的な道具が無くてもできるスノーボードチューンナップの方法をご紹介します。

 

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当サイトは一通り道具を揃えた状態でのスノーボードのワクシング、エッジチューニングなどをご紹介しています。

しかし、今からチューンナップに出していては週末に間に合わない…。そんな時間や手間をかけられない場合もあります。本格的な道具が無くてもできることはあります。そんなチューンナップを考えてみます。

エッジの状態を確認する

最初にすることはエッジの状態を確認することです。錆びは出ていませんか?エッジの錆びを放置すると後々面倒なことになるのでできるだけ早い段階で除去しておきましょう。

エッジの錆び落とすには錆びを削り落とす必要があります。ガリウムの場合は「TU0134-ラストリムーバー」という商品が販売されています。

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↑こういう商品です。紙やすりのザラザラが入った消しゴムのような製品です。これでエッジをゴシゴシこすって錆びを落とします。

エッジの錆び落としで一番してはいけないことがエッジの角を丸めてしまうことです。これを使用すれば失敗はかなり少ないですが、値段が約1,000円ですので勿体無い気もしますよね。

広告を載せておいて言うのもなんですが、私なら買いません。ではどうするのか?少々エッジを丸めてしまう危険は伴いますが、サンドペーパーを使用します。(真似する方はくれぐれも自己責任でお願いします。)これならホームセンターで数百円ですからね。

サンドペーパー

では具体的な作業です。錆びの程度にもよりますが最初は600番のサンドペーパーを使用してください。これ以上細かい番手ですとあまり削れません。サンドペーパーを適度な大きさに切り、4つ折りにします。
いよいよ錆びを削ります。削るというよりはエッジを磨く感じです。

絶対にエッジの角にサンドパーパーを当てないように!

錆びの部分だけを最小限に磨いてください。

ベースエッジ側を磨く

ベースエッジを磨く
ベースエッジギリギリにサンドペーパーを乗せ、エッジの角に当てないように手前側を爪でしっかり押さえてください。手前側とは上画像の赤矢印で示す位置です。

ベースエッジを磨く

一方向にサンドペーパーを動かして磨きます。ソールを削らないよう注意してください。前後にゴシゴシ磨くのはNGです。角を丸める可能性が高まります。

サイドエッジ側を磨く

サイドエッジを磨く
サイドエッジを磨く

こちらも要領はベースエッジ側と同じです。手前側をしっかり押さえ、一方向に磨いてください。

エッジのダリングをする

貴方のマイボードはダリングされていますか?

ショップによっては購入時にプレチューンがサービスの店もあります。エッジのダリング、ホットワクシング1回サービス、といった具合です。購入時に依頼したかどうか思い出してください…。忘れてしまった?という場合もありますね。それではエッジの状態をチェックしてみましょう。

 

ノーズ、テールのエッジをチェックする

最初にノーズ、テールのエッジをチェックしてみます。ダリングされていれば、目で見てわかるぐらいエッジの角が丸まっているはずです。もし角が立っていたら…残念ながらダリングはされていません。

エッジのダリングを行っていないと滑りにかなりの影響が出ます。サンドパーパーだけでもできますので詳しくは


板を買ったら最初にすること
エッジのダリング

をご覧になって、必ず行うようにしてください。

エッジの錆び取り、ダリングが終わったら

せっかく磨いたエッジです。放置するとまた錆びてしまいますので錆び止め処理をしておきましょう。

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エッジの錆び止めには↑のような専用品が売られています。1本買っておけばかなりの間使えます。スノーボード用品店でも必ず売っていますので、これは購入しておきましょう。

エッジの錆び止め手順については



  油断すると錆びますよ!
エッジの錆び止め

で詳しくご紹介しています。


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ソールの状態を確認する

貴方のマイボードは購入してからどれぐらい経ちますか?その間にスプレーワックスやイージーワックスを塗ったことはあるでしょうか。

まずはソールの状態を目で見て確認してください。目視で汚れが確認できる(黒い、または茶色い汚れ)ようであればここは潔よくソールのクリーニングをしたほうがいいです。ソールのグラフィックによっては目で確認しにくい物もあります。2年以上何もしていないならクリーニングすることをお勧めします。

スノーボードの滑走性を下げる最大の原因はこの汚れです。汚れの上からスプレーワックスやイージーワックスを塗り、さらに汚れが蓄積されていくという悪循環になります。

こうなる前に蓄積された汚れを一度完全に落とし、リセットしておきましょう。目視で汚れが確認できるような酷い汚れの場合は

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↑のようなワックスリムーバーを使用します。これもスノーボード用品店でも必ず売っていますので、買っておいて損はしないと思います。

基本的に成分は溶剤です。乱用するとソールを傷めるのでNGですが、汚れが酷い場合はワックスリムーバーで一気にクリーニングしてしまうほうがいいです。

ワックスリムーバー使用したソールクリーニングの手順については


ソールのクリーニング②

 ソールのクリーニング② 
[汚れが酷い場合、リムーバー使用]


で詳しくご紹介しています。

汚れが軽度の場合は?

使用回数が少なく、目で見て汚れていないように見えてもソールには汚れは付着しています。汚れが軽度の場合はワックスリムーバーを使用する必要はありませんが、いずれ汚れは蓄積されてしまいます。

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汚れが軽度の場合、ガリウムから「クリーナー300/SW2103」という製品が売られています。ソール表面の汚れだけを落としてくれるとカタログには書かれていますが、要するにマイルドなワックスリムーバーということですね。

使い方はキッチンペーパーなどにクリーナーを染み込ませ、ソールを拭くだけです。これならソールへの攻撃性も低そうです。

この製品もスノーボード用品店でよく見かけるようになりましたので、購入に苦労することは無いと思います。

ワックスは塗る?塗らない?

最後にワックスを塗るか塗らないか?です。このページは本格的な道具が無くてもできることがテーマですのでホットワックスは除外するとして…

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私ならガリウムの「ユニバーサル ベースワックス/SW2132」を生塗りだけでいきます。値段も相当安いですし。

スプレーワックスやイージーワックスは値段も高くてあまり使う気になりません。実践して比較したわけでは無いのでなんとも言えませんが、効果はベースワックスの生塗りもスプレーワックスも大差ないように思えるからです。

滑らなくなったなと思えばまた生塗り、滑走後帰ってきたらクリーナー300でクリーニング→生塗りというルーチンにすると思います。これなら汚れの蓄積も防げます。

 

最後に

もし自分が道具が無くてもできる、するであろうスノーボードチューンナップを考えてみました。何もしないよりはワックスを生塗りしたほうが絶対滑ると思いますし、問題はその後のケア(クリーニング)です。ご参考になれば幸いです。

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