車の燃費-JC08モードとは?

燃費。車を利用する人にとって気になりますよね。しかし、カタログに記載の燃費と実燃費はかけ離れているのが現実です。JC-08モードとは一体どういう基準なのでしょうか?

 

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モード燃費とは?

現在、車のカタログに記載されている燃費はJC-08モードという燃費測定基準によって試験された数値が記載されています。これは2008年から段階的に導入、2011年に完全移行されました。

 

JC-08を知るにはその前のモードを知る必要がある

 

10モード法

1966年に導入されたのが10モード法です。このモードの走行内容は、

1.アイドリング20秒間
2.20kmまで7秒で加速
3.20km一定速度で15秒
4.7秒間で完全に停止
5.アイドリング16秒
6.40kmまで14秒で加速
7.40km一定速度で15秒
8.10秒間で20kmまで減速
9.20km/h一定速度で2秒走行後40kmまで12秒間で加速
10.10秒間で20km/hまで減速し、その後7秒間で完全に停止

というものです。さすがに50年前、最高速度が40kmというところがすごいですね。

 

15モード法

この後、高速道路を想定した15モード法が追加されることになります。このモードの走行内容は、

1.アイドリング65秒間
2.50kmまで18秒で加速
3.50km一定速度で12秒
4.4秒間で40kmまで減速
5.40km一定速度で4秒
6.60kmまで16秒で加速
7.60km一定速度で10秒
8.70kmまで11秒で加速
9.70km一定速度で10秒
10.10秒間で50kmまで減速
11.50km一定速度で4秒
12.70kmまで22秒で加速
13.70km一定速度で5秒
14.30秒間で完全に停止
15.アイドリング10秒間

最高速度が70kmとなりました。しかし、これで高速道路を想定したって言われても…。という感じですね実際の交通の流れからすると幹線道路の走行データというところでしょうか。

加速も減速も時間がかかりすぎです。60km→70kmの加速に11秒かけるシチュエーションは無いと思うんですが…。これが実燃費とモード燃費がかけ離れる原因かも知れませんね。

 

11モード法(コールドスタート専用テスト)

10・15モードはどちらもエンジンの暖気運転後に試験が開始されるモードです。11モード法はエンジンが冷えた状態から試験を開始するコールドスタート試験です。走行内容はほぼ10モードですが、通常は触媒を早く温めるために多くの燃料を消費する制御となっていますので燃費は悪化するはずです。

 

JC08モード法

そしてついにJC08の登場です。10・15モード+11モードを統合したような内容となっています。最高速度は81.6kmまで引き上げられ、走行パターンもより複雑な物となっています。

各モードのまとめ

 

10・15モード法

平均速度:22.7km
最高速度:70km
所要時間:660秒

11モード法

平均速度:30.6km
最高速度:60km
所要時間:505秒

JC08モード法

平均速度:24.4km
最高速度:81.6m
所要時間:1200秒


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実際の試験はどう行われるか?

実際の試験はシャーシダイナモメータと呼ばれる測定器の上で行われます。タイヤをローラーの上に乗せて試験をするいわゆる台上試験です。燃費のデータですので公平性を保つためこのような試験方法用いられます。本当は道路で実走行が一番いいのでしょうが、温度や湿度、風の影響などを公道で揃えることは不可能ですからね。

モード試験では走行抵抗をローラーに与えておく必要があります。これは試験車両により違いますので惰行法と呼ばれる試験方法で測定されます。

具体的には95kmまで加速し、速度が10km低下するごとの時間を測定します。この試験は現状屋外で行われており(大がかりになりそうですが室内でもできそうですが…)、往復3回の計測を行い、最大と最小の誤差10%以内というルールがあります。昔は運輸省が試験を担当していましたが、現在は自動車メーカーで試験を行っています。

 

それでも、実燃費にはほど遠い

燃費は運転方法や環境により大幅に変化します。色んな人が様々な場所で走行するので当たり前ですよね。

自動車メーカーはこのカタログ燃費が自動車の売上に大幅に響くため、リッター数百メートル伸ばすための努力、開発を行っています。l/30kmとl/30.2kmで売上が全然違うのだとか…。実走行ではl/0.2kmなんてちょっとアクセルを踏めば一瞬でなくなる数値なのですがね。誤差と言ってもいいくらいです。

この数値を伸ばすために日本のモード試験ではエアコンオフ(アメリカではオン)、パワーステアリングも油圧だとエンジンに負荷がかかって燃費が悪くなるので現在ではほとんど電動パワーステアリングとなりました。

そしてWLTC(国際協調モード)へ

JC08の次はWLTCモードへの移行が決定したようです。これは欧州、インド、韓国、アメリカ、日本が路上での実走行パターンデータを集め、組み合わせた走行モードです。これでさらに実燃費に近付くかも知れませんし、国産車も外車も同じモードですので燃費比較もしやすくなるでしょう。

その先にはRDE(リアル・ドライビングエミッション)という物まであるようです。これには高低差も含め路上試験を行う、という試験方法となっています。これならほぼ実燃費が出るでしょうね。自動車メーカーは悩みの種でしょうが…。
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