油断すると錆びますよ!-エッジの錆び止め

エッジの調整・メンテナンス

スノーボードのエッジは金属でできています。スチールエッジ、ステンレスエッジと呼ばれる物です。スチールエッジと言ってもただの鉄(元素:Fe)ではなく、何かの合金(のはず?)です。

最近はステンレスエッジの採用も多いようです。ただし、ステンレスは確かに「錆びにくい」材料ですが、「錆びない」訳ではありません。(ステンレスは鉄とクロム、ニッケルなどの合金です。)油断していると結構錆びます。せっかく仕上げたエッジが錆びては悲しすぎますので、しっかり錆び止め行っておきましょう。

 

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錆び止めの手順

1.エッジ全体を綺麗に拭く

・研磨後のエッジには、エッジを研磨した鉄粉などが付着しています。ティッシュなどを小さく折り、にパーツクリーナーを吹き付け、エッジ全体を拭き取ります。
(パーツクリーナーとは、ホームセンターなどで売っている自動車部品の洗浄液です。)※ソールまで拭いてしまわないように注意しましょう。

2.エッジに錆び止めを塗布する

・スキーやスノーボード用の錆び止めは、各メーカーから様々な物が売られています。製品は特にこだわる必要はありませんが、製品ごとの説明書をよく読んで使用しましょう。(私が使用している物は例によってガリウム製です。)

3.余分な錆び止めを拭き取る

・これは私が使用している製品だけかも知れませんが、ガリウムの錆び止めはいつまでも乾燥しません。このままではボードケースなどが汚れてしまうので、錆び止めを塗布してから10分程度放置後、ティッシュなどで拭き取ります。

 

動画:エッジの錆び止め

滑走後の処理

とにかく水分を残さないこと、これが一番です。これがなかなか難しいんですが…。ハイシーズンの乾いた雪なら簡単に落ちますが、湿った重い雪などはガチガチに凍ったりして落とすのは大変です。特にバインディングに溜まりやすいのでしっかり雪を落とし、最後にソールとエッジの水分をタオルなどで拭き上げましょう。

私は板にソールカバーをして車に中積みして移動しています。行きはソールカバーを付けていますが、帰りは付けません。カバーを付けてしまうと垂れた水分がエッジ付近に溜まり、錆びが発生するからです。

理想は泊まりで夜に乾燥させてカバーを付け帰宅、という形でしょうが、日帰りや宿まで移動の場合はそうはいきませんので私はカバー無しで帰ります。ただ、エッジがむき出しなので、車内を傷付けないよう注意が必要です。

 

家に帰ってきたら

私はまず最初にバインディングを外します。そしてエッジのチェックをします。傷が無いか、錆びたりしていないかですね。次に、次回に備えベースエッジ、サイドエッジを軽く研磨します。そして錆び止めを塗布後、クリーニングワックスをかけます。先にクリーニングワックスをかけないのは、エッジ研磨の汚れもついでにクリーニングワックスで取ってしまおう、という考えからです。

最後に、次回用のベースワックスを施し、スクレイピングせずに保管します。帰宅してからのこの作業は結構疲れるのですが、少なくともエッジのチェック、錆び取りと錆び止めだけはしておきましょう。私の経験からすると、エッジの錆びは放っておくと進行し、進行のスピードが速いと感じます。表面だけが錆びるのではなく、「虫食い」のように深く錆びる場合があります。こうなるとまたファイルでエッジを削ることになります。

虫食いのように錆びるとファイルで削ってもなかなか除去できません。できるだけ錆びの初期に手当をすることが大事です。

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