スノーボードを初めて数回ゲレンデに行けば、そろそろ自分の道具を買うか、レンタルで行くか迷う頃だと思います。最初の数回はレンタルでいいと私は思いますが、「スノーボードはずっと続けたい!」と思えたのなら、頑張って自前の道具を揃えましょう。それが、上達への一番の近道だと自信を持って言い切れます。
レンタルはなぜダメなのか?
借りるごとにボードやブーツの特性が違う
これはどうしようも無いことですが、レンタルなので借りるごとに違う道具が出てきます。私が道具をレンタルしたのはかなり昔のことですのでうろ覚えですが、レンタルショップで用紙に記入し、身長とレギュラー(左足が前)かグーフィー(右足が前)か簡単なアンケートのような物を記入したら、お店の人が道具を出してくれる、そんな感じだったと思います。
ボードの長さについてはそんなに極端に長い、短い物は出てこないと思いますので問題ないでしょうが、道具の品質はバラバラ、ワックスなんて塗っているはずもなく、エッジの状態もどうなっているのやら…。
いいお店ならバインディングの取り付けを見直してくれたりするかも知れませんが、たまに「鬼ダックスタンス」(極端なハの字スタンス)のレンタル道具で滑っている人や、明らかにセンタリングがおかしい(バインディングが中心ではなく、フロントサイド寄りやバックサイド寄り)状態で取り付けられているなど、見るに堪えない状態で滑っている人も見かけます。
これでは上達するはずもなく、辛いだけです。もちろん、中にはしっかり調整した良い道具を出してくれる店もあると思います。ただ毎回道具が違う、これは避けようがありません。
スノーボードは板とバインディング、ブーツというとてもシンプルな道具を使う遊びで、同じ道具で感覚が毎回が同じ、というのはとても大切です。
今は無理でも、シーズン終わりのセール品を狙って揃える、いうのも1つの方法です。早いところでは2月からセールが始まったりしますので。ただし、ブーツだけはシーズン終わり(3月など)ですと「サイズがほとんど無い」という状態がほとんどです。ブーツはセールの初期に購入することをお勧めします。
私のレンタル失敗談-1
昔々、私が社会人になった頃、友人からスキーの誘いがありました。私は中学、高校共に修学旅行がスキーでそれなりに滑れたこともあり、「よし、行こう!」となりました。ただ、修学旅行は信州エリアのゲレンデ、この時は岐阜のゲレンデでした。これが後に大きく結果を左右することになります。
当然、社会人になりたてで、スキーの道具など持っているはずもありません。レンタル店で一式を借り、いざゲレンデへ…。
時期は忘れてしましましたが、ゲレンデの状態はガチガチのアイスバーンでした。滑り出してターンしようと体を傾けた瞬間、「スパーン」とあっけなく転倒です。そう、全く「エッジが効かない」んです。その当時は今のように道具に関する知識は全く無く、なぜ転倒するのかわからない、そんな状態でした。友人はボーゲンしかできないので転倒せずに曲がれますが、私はエッジをかけて曲がる滑り方が正しいと思っていましたので、1日中転倒ばかりしていました。その日は全く面白いはずもなく、とても不機嫌で帰ったことを覚えています。
それから数年後、スノーボードを始めチューンナップを勉強し始めた頃、思い出したのです。あの日にレンタルしたスキーのエッジが、目で見てわかるぐらい丸まっていたことを。あれでは、エッジが効くはずもありません。初心者なのでそういう道具を出してくれたかも知れませんが、降りたてでフカフカの雪でも無い限り、さすがにエッジが完全に丸まっているのは…ダメですね。
その当時は「スキーなんて面白くない!」と思ってそれからスキーはしていませんが、本音を言うとしっかりした道具で真面目にスキーをしてみたい、とちょっと思っています。
私のレンタル失敗談-2
それは初めてスノーボードに行った時のことです。道具は全て借り物で、知識も全くありませんでしたのでブーツの試し履きすらしませんでした。(普段履いている靴のサイズは同じだったので…。)ところが、現地で滑り出してすぐに足が痛み出しました。私には少し小さかったんですね。滑走中はアドレナリンが出ている(転倒ばかりしてましたが)ので気にならないですが、リフトに乗っている間などはかなり痛かったのを覚えています。初日はなんとか乗り切りましたが、2日目はさすがに耐えられずブーツだけレンタルすることに。ただ、このブーツが本当に酷かった。まるでゴム長靴のようなグニャグニャのブーツでした。
このグニャグニャのブーツで逆エッジを食らうと、ホントに足首を骨折するんじゃないか?というぐらいの痛さです。これはさすがにマズイとなり、せっかくお金を出して借りたのに、また最初の小さいブーツに戻しました。お店に文句を言いに行けばよかったのですが、同行している仲間の手前もあり時間を割くわけにも行かず、我慢のデビュー戦となってしまいました。楽しかったですけどね…。
もう10年以上前の話なので今はこんな酷い道具が出てくることは無いと思いますが、「何が出て来るかわからない」というところは今も変わりません。
頑張って道具を揃え、次のステップへ進みましょう。
必ず、新しい世界がそこにあります。
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