PEラインのメンテナンス

釣り

飛距離が出て細く、強度の高いPEライン。上手にメンテナンスすれば結構長く使えます。高価なPEラインを長く使うメンテナンス方法をご紹介します。

 

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PEラインのメンテナンスはなぜ必要なのか?

PEラインはナイロンやフロロカーボンと違い、細い糸を編み込んで作られています。これがPEラインの特徴ですが、編み糸であるが故に海水で使用すると塩の結晶が糸の隙間に入り込み、この結晶の角がラインに細かい傷をつけ、痛める原因となるからです。とにかく塩分が大敵ですので、ラインから塩分を除去する必要があります。これを「ラインの塩抜き」と言います。

塩抜きの方法

空スプール

まず、空スプールを用意します。リールのスプールではなく、購入したラインが巻かれていたスプールです。塩抜きなので幅広のタイプがいいですね。最後は巻き取ったラインを水に浸けますので、少しでも水の通りがいいように私は穴を開けています。効果のほどはわかりませんが、無いよりはマシでしょう。

次に、リールのスプールから空スプールにラインを巻き取ります。以前は第一精工の高速リサイクラーを使用していました。
高速リサイクラー

リールのドラグを完全に緩め、スプールと巻き取り側のスプールが必ず平行になるように巻き取ります。

平行

必ず平行とするのは、ラインの糸よれを防ぐためです。スピニングリールで糸よれは大敵です。必ず平行に巻き取るようにしてください。

ラインの巻き取りが終わったら、バケツなどにぬるま湯を用意し、スプールごと浸けておきます。一晩も置けば十分かと思います。


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ドライバードリルを使用した巻き取り

高速リサイクラーはその名の通り高速で巻き取れるよい商品ですが、今は手で回すのも面倒くさくなりましたので手持ちの「ドライバードリル」を使用して空スプールに巻き取っています。

空スプールをドリルに固定するには「シャフト」が必要になります。私はホームセンターなどで売っているアジャスターボルトを使用しています。アジャスターの座面部分のテーパーがいい感じにスプールを固定してくれます。完全にシャフトに平行とはなりませんが、ざっくりセンターは出ますので特に問題はありません。

アジャスターボルト

サイズ、長さはドリルの仕様にもよりますが、私はM10(ネジ径10mm)、長さ100mmの物を使用しています。たまたま持っていた物です。
※下部にナットが付いている物はNGです。ナットが邪魔でしてスプールの穴にテーパー部分が入りませんので。)

ナットで固定

反対側はワッシャを入れ、ナットで固定します。

pe-maintenance-7-1

いよいよ巻き取りです。ドライバードリルなので回転方向を選択できますので、左回転にセットします。右回転にしてしまうとネジが緩みますので注意してください。
ドライバードリルをゆっくり回転させ、巻き取っていきます。慣れたら回転速度を上げ、あっと言う間に巻き取り完了です。

リールにラインを巻き戻す

塩抜きが完了したら、次はリールに巻き戻します。ここでも平行巻き取りの原則は守らなければなりません。私は第一精工のスーパーラインマーキーを使用しています。

スーパーラインマーキー

この商品はスピニングリールのローターと同調して先端に固定したラインのスプールを回転させ、スピニングリールでも平行巻き取りを可能にする素晴らしい商品です。これを使用することで糸よれを発生させずにラインをリールに巻くことができます。

マーキーセット

セットはこんな感じです。以前はラインマーキーという同様の物を使用していましたが、ガタが出てきましたのでこちらに買い換えました。スーパーのほうがしっかりとリールを固定できますし、作りが全然違いますので今から買うならスーパーラインマーキーをおススメします。

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