バインディングは様々な部分が調整できるようになっています。バインディングを取り付ける前に、使用するブーツとのフィッティングを行っておきましょう。
バインディング各部の名称
・ベースプレート:バインディングの「土台」となる部分です。樹脂製が多いですが、アルミ製の物もあります。
・アンクルストラップ:足首を締めるベルトです。
・トゥストラップ:つま先側を締めるベルトです。最近はつま先をカバーする形状が多いですね。
・ハイバック:ブーツの背面側を支える部品です。
・調整ネジ:ハイバックの角度を変更する際に使用します。モデルによって様々な形式があります。
前準備
1.ブーツのアウターレース(紐)を締める
ブーツが下画像のような状態ではマズイので、
ブーツを履いている状態になるように、アウターレース(紐)を締めてください。
2.一度バインディングにブーツを入れてみてください。ポイントはしっかりとヒールカップにブーツの踵が入るように入れることです。
ガスペダルを調整する
バインディングの先端には「ガスペダル」と呼ばれる部分があります。つま先の真下ですね。この部分が調整できるバインディングはブーツに合わせて調整しましょう。
目的はブーツとフィットさせることによりパワーの伝達ロスを減らし、つま先側に体重をかけ易くするためです。調整方法はメーカー、モデルによって違いますので取り扱い説明書をよく読んで調整してください。私の所有しているバインディングの場合(バートンです)、裏面から見ると下画像ようになっています。
赤○内が爪になっており、3段階に調整できるようになっています。
ガスペダルが最短ですと、ブーツとガスペダルの位置関係はこのようになります。バインディングのサイズはM、ブーツのサイズは26.5cm(バートン製)です。
では、ガスペダルを最長にしてみます。
最長にするとこのような感じです。写真ではブーツと隙間ができていますが、実際は体重がかかるので隙間は無くなります。私の場合ですと最長でピッタリですね。
ハイバックを調整する
次に、ハイバックの角度を調整をします。ハイバックの角度のことをスノーボード用語では「フォワードリーン」と言います。この角度を強めると、バックサイドターンの反応がよくなりますが、極端な角度にしても意味はありません。基本はブーツ背面に綺麗に沿う、隙間なく密着するように調整します。
これもメーカー、モデルによって調整方法は様々です。私の所有している物(バートン製)ですと、蝶ネジのような部分をクルクル回すだけです。
ストラップの調整
次に、ストラップの調整を行います。ここでも大事なポイントがあります。面倒くさいですが、ゲレンデで使用する靴下を履き、本番と同じようにブーツを履いてください。もちろん、紐はしっかりと締めます。「本番と同じように」というところが非常に大事です。
調整はアンクルストラップから
床が傷つかないようにマットなどを敷いてください。立ったままですと疲れますので椅子に座ります。最初はどこをどう調整したらいいか分かりませんのでとりあえず純正位置のまま、バインディングにブーツを入れてアンクルストラップを締めてみます。
調整のポイントは、しっかりアンクルストラップを締めた状態でパッドが真ん中に来るように調整してください。
パッドがずれている場合、ストラップのネジを緩め、ベルトの穴位置をずらしていい位置に来るよう調整します。調整が終わったら、ネジはしっかりと締めておきましょう。
トゥストラップの調整
最近はキャップタイプ(つま先をカバーする形状)が多くなりました。調整は必ず「アンクルストラップを締めた状態」で、ヒールカップに踵が入っていることを確認した上で行います。
しっかり踵が入っていない状態で調整しても、いざ本番で締まらない…なんてことになりますので注意してください。トゥストラップも締めた状態でパッドが真ん中に来るように調整します。調整方法はアンクルストラップと同じです。
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