バインディングの取り付け-アングル

バインディングのセッティング

バインディングのセッティング、2つ目の要素「アングル」(バインディングの角度)についてご紹介していきます。

 

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バインディングのアングルを決める

スタンス幅が決まったら、次はアングル(角度)の選定です。一般的には、

前足:15度~27度

後足:-3度~9度

程度となります。では、最大前向きの27度と9度はどの程度でしょうか?図で正確な角度を表すと下図のようになります。

27°-9°

結構な前向きのセッティングです。「スイッチはやりません」という角度ですね。

次に、15度と-3度の場合です。
15°~-3°

後足の角度がマイナスのいわゆる「ダックスタンス」です。両極端なスタンスを図で示してみました。図で見ると大差ないように見えますが、実際滑ってみるとかなりの差です。

メインスタンスでしか滑らないなら前向き、トリック系なら前は緩め、後ろはマイナスが定番です。

結局、どの角度がいい?

実際、滑りやすいのは、

前足:18、21度

後足:3、6度

ぐらいがお勧めです。スタンスの場合と同様にアングルにも絶対はありませんので、基本位置を決めて後は滑りながら自分に合うアングルを探しましょう。傾向としては、前向きにすればするほどフロントサイドのエッジに力を伝えにくくなります。(エッジから離れていくので)

私はスイッチは全くしませんので最初は極端な前向きアングルでした(前足:27~30度、後足:9~12度など)。前向きのほうが滑りやすそうなイメージだったからです。そこから色々試行錯誤し、現在は前足:21度、後足:6度に落ち着いています。

バインディングの取り付け

普通はネジを4本使用してバインディングを固定します。4×4と呼ばれます。特殊な物ではネジ2本で固定するバートンのESTバインディングなどもありますが、ここでは4×4の取り付け方法をご紹介します。

ボード側のネジ穴深さを測る

これは非常に大事な作業です。ボードによってはネジ穴の深さがかなり浅い物があります。取り付けの前に、必ず深さを測ってください。ネジ穴深さより長いネジを使用すると、

・バインディングをしっかり固定できない

ネジが長いと締まる前にネジが底突きしてしまい、バインディングをしっかり固定できません。とても危険な状態となりますので、注意してください。

・ネジがソール側に付き出てしまう

「あれ、締まらないな…?」と思い切り締めてしまうと…最悪ネジがソール側へ突き出てしまいます。締まればいい、という物ではありませんのでこの状態もNGです。というか、突き出たら悲惨です。

 

ネジ穴の測り方

印を付ける
ネジ穴の深さを測るには、つまようじなどとネジ穴に挿し込み、印を付けてください。これで深さを測ります。

ネジ深さ
このボードの場合、ネジ穴の深さは6mmです。


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バインディング側のネジ長さを測る

次に、バインディング側のネジ長さを測ります。モデルによっては何種類かネジが付属している場合もありますので、適切な長さの物を選びましょう。最初にバインディングにセンターディスクを取り付けます。次に、皿型のワッシャー付属している物はこのワッシャーをディスクに乗せてください。

ネジとワッシャ
使用するネジを挿し込み、ディスクをネジをしっかり押さえ、反対側の突きだし寸法を測ります。

ネジ長さ
私のバインディングの場合、ピッタリ6mmです。

使用するネジは長すぎは絶対NG、短すぎもダメです。私は-0.5mm~-1mmまでで選択しています。測定している状態は全く締めつけられていない状態で、バインディングは樹脂製ですので思いの外締まります。おそらく、-1mmでもしっかり締めるとピッタリなんじゃないかと思っています。

適切な長さが無い場合はどうするか?

バインディングの固定に使われるネジはほとんどがM6の皿ネジです。直径が6mm、ネジピッチがミリで、頭の形状が皿型の物です。適切な長さが無い場合は購入するしかないですが、ホームセンターなどでは1mm刻みではほとんど売られていません。

こういう時はWEBを活用しましょう。今ではネット販売で1本からでもネジは買えます。送料はかかってしまいますが、今はポスト投函型の配送をしてくれる店も多いので、そんなに負担にはならないと思います。ネジは錆びますので、やや高いですがステンレス製をお勧めします。

ボードへの取り付け方法

適切な長さのネジが用意できたら、いよいよボードへ取り付けます。目的の角度にセンターディスクをセットし、ボードに乗せます。ネジは片側4本ありますので、まずは軽く仮止めしてください。次に、下写真のように対角線の順番に交互に少しずつネジを締めつけていきます。
締める順番

1本のネジを一気に締めてはいけません。半回転ずつぐらいに分けて、締めつけていきます。

締めつけ具合は言葉ではしづらいですが、最初はぐにゃっとした感覚があり、しっかり締まるとカッチリした感じになります。締めすぎるとネジの頭を壊してしまうので、ほどほどにしましょう。

ネジを締めつける道具もピッタリ合った物を使用してください。M6の皿ネジ(十字頭)の場合、通常適切なドライバーは#3(3番)と呼ばれる物です。(上が2番、下が3番です。)
ドライバーのサイズ

ストラップのネジ
ストラップを固定しているネジは少し小さく、#2(2番)の場合がほとんどです。

ドライバーはホームセンターなどでしっかりした物を買いましょう。100均で売っているような物はダメですよ!ホームセンターで売っている物では、ベッセル(VESSEL)がお勧めです。品質はバッチリ、値段もそんなに高くないです。家での整備用に揃えておいて損はありません。

滑走しているとネジは緩んできます。時々、ネジの緩みをチェックすることをお勧めします。私は昼食後の滑走前に増し締めをしています。後足側のハイバックを固定しているネジもよく緩む(リフトの乗り降りの度に動かすので)箇所ですので、こちらもチェックするようにしてください。

私は携帯用の工具とネジを何種類か、いつも携帯しています。今まで2回、ゲレンデでネジが外れて困っている人を見かけたのでで声をかけ、修理のお手伝いをしたことがあります。ネジ1本でせっかくのスノーボード旅行が台無しにならないよう、皆さまもお気を付けください。

 

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