スノーボードのストラクチャーとは?

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スノーボード用語に「ストラクチャー」というものがあります。実際にどういう物かというと、ソールに刻まれた溝のことです。果たしてこれにどんな意味があるのか、ご紹介したいと思います。

 

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なぜストラクチャーが必要なのか?

スノーボードが滑走する際、ソールと雪面の間には様々な抵抗が発生します。その中の1つが「水」による抵抗です。いわゆる「表面張力」というやつです。

テレビのクイズ番組などで「風が強い日に、紙皿などが飛ばされないようにする方法は何?」という問題があります。答えは「テーブルの上に少し水を塗り、その上に紙皿を置く」という物です。水の表面張力でテーブルに紙皿が貼り付き、風で飛ばされなくなるという答えです。

これと同じ現象がスノーボードの滑走中にも起こります。ソールと雪面の間に水分が発生し、抵抗となってしまうのです。これを解決するには排水が必要で、そのためにソールに溝を掘り、排水効果を狙ったのがストラクチャーです。車のタイヤにある溝と同じ原理ですね。

車の場合は溝が無いとタイヤと路面の間の水によって車が浮いてしまいスリップ(滑って)しまうので、排水して路面との摩擦を確保することが目的です。スノーボードの場合は滑ってくれたほうがありがたいのですが、浮くほどの水分は無く貼りついてしまうので、車のタイヤとは違う意味での排水が目的となります。

ストラクチャーの種類

ストラクチャーにも様々な種類があります。(※図はイメージなので参考まで。)

ストレート

s

直進性が高いと言われている形状です。が、今ではほとんど使われていないんではないでしょうか。

クロス

x

スノーボードでは一般的にこの形状が一番多いと思います。対応幅が広く、万能なストラクチャーと言われています。

ツリー

t

スキーではよく使われている形状のようです。操作性と排水性のバランスに優れていると言われています。

その他にもウェーブ(波型)や、ツリーにも色々あるようです。これに荒さや深さが加わると、種類は膨大になりますね。


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ストラクチャーの効果は体感できるか?

私にはわかりません(笑)。理由は同条件での比較が非常に困難だからです(主に経済的に)。これを比較するにはストラクチャーあり、無しの同じ仕様の板を2枚用意し、同じ日に同じ場所で、同じ人間が乗り比べて比較しなければならないからです。シーズン初期はストラクチャー無し、途中で入れての比較は意味がありません。スノーボードは自然が相手の遊びなので、全く同じコンディションなどありえないからです。まぁ、それ以前にこんな比較ができるレジャーボーダーはいないと思いますが…。

競技やレースをしているのでもない限り、そんなに気にしなくてもいいと思います。差が出るのは主に春先の水分が多いコンディションといわれますしね。
でも私は、ストラクチャーが入っているソールのほうが好きです。綺麗なストラクチャーの模様を見ていると「カッコイイ…。」と思ってしまうんですよね。

自分でストラクチャーを入れることは可能か?

結論から言うとやめておいたほうがいいです。悲惨な結果が目に見えています。ストラクチャー無しのソールでも、基本は「サンディング仕上げ」です。機械でソールをやすりがけして仕上げる作業ですね。見方を変えれば「サンディングで極細のストラクチャーが入っている」とも言えます(効果のある、無いはとりあえず置いておいて)。私が最初に買ったマイボードはストラクチャー無しの物でした。サンディングで細かいスジのような物は入っていましたが、友人が購入した国産高級ボードに入っているストラクチャーに比べらたら、無いも同然でした。

「荒目の紙やすりでストラクチャーを入れることができる」なんて記事を見たものですから、やってみました。入っている方が滑走性上がるって書いてあったものですから。通常のサンディング仕上げは400番程度だと言われています、つまり、それより荒い番手の紙やすりでソールに傷を付ける作業をすることになります。

真っすぐな固い木に、最初はおそるおそる250番の紙やすりを巻き付け、ノーズからテールへ動かすと、真っ白の「ガサガサ」のソールに…。やってしまったか、と後悔しそうになりましたが、スクレイピングとブラッシングをすると、「あれ、そんなに酷くない…。」あまり効果があるようには見えない、細かい傷だらけのソールになるだけでした。紙やすりで本物のストラクチャー並みの深さにしようとと思ったら、相当荒い番手が必要かと思います(60番ぐらい?)。

さすがにそこまでやる勇気はありませんでした。今ではストラクチャー加工も結構安くなっています。6,000円~8,000円なんてところもWEBで探せばみつかります。8,000円が高いか安いかは個人の価値観なのでなんとも言えませんが、2枚のボードを手作業でフラット出しをしたことのある私から言わせてもらうと、サンディング+ストラクチャー加工で8,000円なんて激安です。ホントに大変なんです。手作業でコレをやるって…。私はもう絶対にやりたくない作業です。

ソールのフラットや酸化(白っぽくなっている)、ストラクチャーが気になる方は、近くでチューンナップをしてくれるところに相談することをお勧めします。

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