ソールの材質

スノーボードのソールは通常、ポリエチレンでできています。一言でポリエチレンと言ってもピンからキリまで、様々な材質があります。ここでは、ソールに使われている材質をご紹介します。

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ソール材の名称

カタログなどで見かけるソールの材質は、

ISO-SPEED~

P-TEX~

の2つがほとんどではないでしょうか。後ろの「~」部分は名称や数字が入り、数字は4000~7500番らいまで存在します。

この数字はソール材の「分子量」の目安です。数字が高いほど、分子量が多いということですね。ざっくり言うと、分子量が高い=良いソールとなります。

ISO-SPEEDだけでもかなりの種類が色々あります。例としてYONEXが採用しているソール材をご紹介します。(以下、引用します。)

1.ISO-SPEED 4500 Base
耐摩耗性と滑走性能、コストパフォーマンスの高さを追求したシンタードべース(分子量80万)

2・ISO-SPEED 7500 Base
ワックスの浸透性が非常に高く、耐摩耗性にも優れた高分子ソール。雪の結晶が刺さりにくい(分子量920万)

3・ISO-SPEED 7800 Base
約1,050万という超高分子量がワックス浸透性と耐摩耗性を高めてスムーズな滑走性を発揮(分子量1,050万)

4.ISO-SPEED 7500 Graphite Base
ワックスの浸透性が非常に高く、耐摩耗性にも優れた高分子ソール。雪の結晶が刺さりにくい。抵抗の原因となる静電気の発生も抑える(分子量920万)

5.ISO NANO HIGH SPEED Graphite Base
NANOテクノロジーが生んだハイエンド滑走材。超高分子量でワックスの持ちが向上、抵抗の原因となる静電気の発生も抑える(分子量1,050万)

種類がありすぎてよくわからん…となりそうなので、もう少し分解してみましょう。

ISO-SPEED 4500 Baseの場合、

ISO-SPEED=商品名(材質名)

4500=分子量番号

Base=シンタードベース

となります。

シンタードとは?

ソール材の製造方法にはシンタードとエクストルードという2種類の方法があります。

エクストルード製法

材料をドロドロに溶かし、型から押し出して製造します。押し出してどんどん製造できるので、コストが安いです。ただし、低分子の材料しかこの製法は使えません。この製造方法で作られたソールを「エクストルード」と呼びます。

シンタード製法

材料を加熱して圧力をかけ丸く押し固めます。その後、「大根のかつらむき」のように板状に加工してようやくソール材となる製法です。高分子の材料は粘りが強く、ドロドロに溶けないのでこの製造方法となります。手間が何倍もかかるので、コストは高いです。一般的に「シンタード」と呼ばれます。

Graphite Baseとは?

ソール材に炭素の結晶=グラファイトを添加したソールです。ソール面の表面が真っ黒のソールはほとんどグラファイトソールです。ポリエチレンは滑走中に雪面との摩擦で静電気を帯びていき、蓄積されていきます。グラファイトは電気をよく通す素材なので、静電気を除去する効果かあると言われています。


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分子量について

分子量が高いとワックス浸透性と耐摩耗性が高い、と言われています。
具体的には、分子間の隙間が多い=ワックスが入り込む隙間が多いので、ワックスの吸収性が良いということです。図で簡単に表すと下図のようになります。

分子量

緑が分子の結晶、ピンクが結晶間の隙間になります。この部分が多いほどワックスの吸収率が高まる、という原理です。耐摩耗性については詳しくは分からないのですが、エクストルードのソールと比べるとシンタードは明らかに「硬い」です。スクレイピングしているとなんなく分かります。雪の結晶が刺さりにくいというのも、この理由からだと思います。

シンタードは良いことばかり?

もちろん、滑走性という意味ではシンタードベースが良いのは言うまでもありません。しかし、逆の見方をすると、ワックスの吸収性が高い=汚れの吸収性も高い、ということになります。つまり、こまめなメンテナンスをしないと性能が維持できないソールです。

エクストルードはワックスの吸収性が低いのでワクシングは必要ない、という意見を見かけたことがありますが、私はそうは思いません。少なくとも、エクストルードであっても汚れは付着し、蓄積していきます。私はエクストルードでもワックスはかける派です。緩斜面やスタートでは、明確に差が出るからです。

4500と7500は違うのか

これは、違います。私が始めて購入したボードはISO-SPEED 4500 Baseのソールでした。ほぼ同時に、私よりかなり前に初めていた友人が7500番のソールを採用した板を購入したので、競争したことがあります。体重はほぼ同じ、その当時はチューンナップの知識などなかったので朝にイージーワックスを塗っただけの状態です。

中斜面から緩斜面へと続くゲレンデで私が最初にスタートしても、後半の緩斜面部では何度も抜かれてしまいました。もちろん、ほぼ直滑降ですので腕はあまり関係ないと思います。もちろん、その当時はソールの材質なんて知りませんでしたので、「良い板って速いんだな~」と思ったぐらいでしたが。

良いソールな何もしなくても速いんです。ただし、汚れが蓄積してきたら…走らなくなります。道具がハイレベルなら手入れもハイレベルが要求されるということですね。

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